写真NO.56010019
吉塚駅:昭和56年6月29日
吉塚駅は、箱崎から一キロ程のところにある。篠栗線、勝田線の分岐駅であるが、めずらしいのは、上り本線にはホームがないことで、この駅に停車する上り列車は一番線に入り、下り列車と共用のホームに着く。上り本線と駅本屋側ホームの間には電車の留置線がある。篠栗線、勝田線のホームはすこし高くなっていてその線路は鹿児島本線と並行して博多方に延びている。そして博多駅の下り場内信号機の先で鹿児島本線に合流する。だから吉塚~博多間は三線区間のようにみえる。
「小学館 国鉄全線 各駅停車10 九州720駅より引用」
写真NO.57570007
御手洗駅:昭和58年1月25日
吉塚と筑前勝田を結ぶ勝田線は、筑前参宮鉄道が宇美八幡宮参拝客の輸送を目的として建設した線路。のちに西日本鉄道に合併され、その後参宮線となり、さらに昭和十九年(1944)に国鉄に買収された。
石炭全盛時代には沿線の粕谷炭田から採掘された石炭が勝田線で運ばれ、各駅もにぎわっつた。時が移り、福岡市のベットタウンとして沿線は生まれ変わったが、人々のながれはバスや車に吸収され、勝田線は無人駅の多い寂しい線になってしまった。
御手洗は無人駅。工場や倉庫が周辺を埋める中にぽつんとホームがある。
「小学館 国鉄全線 各駅停車11 九州720駅より引用」
写真NO.57570001
志免駅:昭和58年1月25日
志免におり立って、駅の裏手を眺めると、巨大なボタ山の跡、高層ビルような竪坑、三本煙突などが古ぼけたまま残り、かつての国鉄志免炭鉱の繁栄を物語っている。現在は、九州自動車道の鉄道運送基地として知られている。
「小学館 国鉄全線 各駅停車11 九州720駅より引用」
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